ずっと書こうとは思っていたのですが、随分と間が空いてしまいまいた。国際学力調査のことについてです。
少し前のことになりますが、経済開発協力機構(OECE)による国際学力テストの結果が発表されました。まず、注目されたのが日本の順位でありましょうが、案の定というか日本の順位はぱっとしないものでした。
特に「読解力」などについては、大きく順位を落としているようで、ますます日本の子供たちの学力が落ちてきているんだなぁと感じました。これも、最近よく言われる「ゆとり教育」の弊害なのでしょうか?
しかし、今回の調査で私が注目したいのは、そんなことよりもテストと同時に行われたというアンケートの結果である。この中で、日本の子供たちの勉強への意識が非常に低いといことが明らかになった。
私は、これは非常に大きな問題であると思う。「何かに興味を持つこと」、「自分で何かを発見すること」ということは、子供たちの成長に取って、非常に重要なことであると思う。
世間では、教科書の内容がどうなんだとかという議論が中心であるが、はっきり言ってそんなことを議論している場合ではないと思う。そもそも、そんなことよりも勉強事態に興味がないのだから、学力など上がるはずもない。
自分が何に興味を持ったか、そしてそれからどうすればその疑問を解決することができるのか。そういった自分たちで考えて行動する力を身に付けるには、物事に対する興味なくしては成り立たないと思う。
学力の低下を招いた原因とされている「ゆとり教育」だって、もともとはこのような力を身に付けさせようとして提案されたものだ。だから、学力の低下を招いたことは確かであったとしても、私はゆとり教育の理念事態は決して間違っていなかったと思っている。あれは、やり方に少々問題があっただけだ。
むかしから「好きこそものの上手なれ」という言葉があるが、大切なのは勉強が楽しいとどのように子供たちに思わせるかだ。楽しいこと、興味のあることならば、好奇心旺盛な子供たちなら、進んで勉強をしてくれると思う。
どうすれば、子供たちが勉強を楽しいと考えてくれるか?そのためには、教師の力や学校全体のことも考慮するべきであろう。はっきり言って、今の学校は楽しくないと思う。そういった環境で勉強しても、成果は出ない。
私たちの日本を将来背負って立つことになる子供たち。その子供たちに、魅力のある勉強を提供していくのは、私たちの役目である。みんなで、その答えを考えていきたいと思う。